蜘蛛の糸

双極性障害を患っている者の日記です。日々の気分や体調を記録しております。

躁状態の時には何が起こるのか?

 躁状態。気分的にハイになっている状態のこと。一見、うつ状態よりはいいのでは?と思うが、実はうつ状態より危険である。自分は、抗うつ剤が効かなかったので、抗うつ剤の効果を上げる薬を飲んだことによって躁状態になった。これを躁転という。

 

 自分の場合、症状的には浪費が一番やばかった。気分的に落ち着かないことや、夜眠れない、無意識な筋肉の収縮等身体的にも症状が現れた。別に気分が良くなったわけではない。ブレーキをかけながらアクセルを全開にしているという表現がしっくりくる。

 

 浪費については、「よし、お金を使ってやろう!」とポジティブな感じではなく、「買わなくてはいけない!」と何かに駆り立てられるような感じだった。結果的にはたった1週間で100万円以上使った。もちろん、そんな貯蓄はないので、クレジットカード3枚を限度額いっぱいまで。

 

 この浪費行動には今でも後悔している。クレカの返済に追われる日々で、ついに貯蓄がつきたのだから。

 

 まだ、うつ状態の方がマシであることを初めて知った。もちろんうつ状態も辛いのだが、うつ状態の時は基本的に何もできないので、浪費をすることもない。

 

 マジで半端ないイカれた行動力を発揮するところが双極性障害躁状態の怖いところ。とにかく全く計画性がないので、衝動的。自分のやっていることは正しいと思い込んでいるので、周囲の人の制止を振りっきた。今思えば、周りの意見をきちんと聞いておけばよかったと思っているが、もうどうしようもない。

 

 躁状態は薬によって制御されるので、きちんと服用している。もう二度と躁状態にはなりたくない。たまに、気分も体調も良い日があるが、躁状態になってしまってのではと思って自分が怖くなる。

 

 あと、躁状態の時は文字が読めなくなった。当時はうつ病の診断が下っていたので、図書館でうつ病関連の書籍を借りて読もうとしたのだが、全く読めなかった。文章がただの記号の羅列にしか認識できず、理解すらできなかった。これはさすがに自分でも驚いた。

 

 現在は、双極性障害の診断に切り替わり、双極性障害の治療をしている。躁状態から2ヶ月くらい経過したが、気分的にも落ち着いており、浪費行動もなくなっている。

 

 が、実はその2ヶ月前にも似たような出来事があった。3月に自殺未遂をし、その直後、5月の時のような躁状態に近い衝動的な行動をとった。過度な断捨離(冷蔵庫や電子レンジ等の生活必需品を捨てた)や急な引越しもしたので、この時すでに貯蓄はほとんどなくなった。ぶっちゃけ、この時の行動のせいで人生がめちゃくちゃになったと思っている。

 

 

 今はビンボーだけど、飯も食えているし、とりあえず生きているし、まぁいいか。